圧縮性・非定常な一次元流れについて、連続の式、運動方程式(運動量の式)、エネルギーの式を導出します。壁面からの質量流入や壁面せん断力の影響も考慮した、より一般的な形を解説します。
ウェブブラウザ上でGPGPUを行うために昔使われていた、WebGLの小技を紹介します。フラグメントシェーダで計算した結果を色として表示し、その色をreadPixelsという関数で読みだすことで、GPUからCPUへデータを受け渡すことが出来ます。
地球大気の温度、圧力等の高度による変化を表すモデルとしてよく知られている、U.S. Standard Atmosphere 1976、ISA(国際標準大気)、ICAO Standard Atmosphereを紹介し、各種パラメタの計算方法について解説します。
人工衛星等のシステムの一部としてハニカムパネルの熱解析をする際には、実効密度・実効熱伝導率を推定してモデルに組み込む必要があります。今回は、特にハニカムコア部分に注目して実効密度と実効熱伝導率の推定方法を紹介します。
異なる流体が曲率を持った表面を境界にして接している場合、圧力と表面張力を考慮して力のつりあい式を立てることが可能です。これはヤング・ラプラスの式と呼ばれ、境界となる表面の曲率、表面張力、圧力差の関係を表します。
Liquid-Vapor Interfaceに衝突するような平均流速をMaxwell-Boltzmann分布に追加することで、Hertz-Knudsen Equationを修正することが可能です。今回は、この仮定をもとに得られる、Hertz-Knudsen-Schrage Equationを導出します。
Hertz-Knudsen Equation(Hertz-Knudsen-Langmuir Equation)は、凝縮・蒸発による質量流量を表す古典的なモデルとしてよく知られています。今回は、マクスウェル・ボルツマン分布を出発点としてHertz-Knudsen Equationを導出します。
Ansys Workbench上で熱過渡解析をする際に、APDLスクリプトを用いて時間および温度に依存した熱入力(表面への熱流束または物体内の発熱)を設定する方法について解説します。
Ansys Workbenchで得られた解析結果をエクスポートしたい場合、APDLコマンドを使用することで、より柔軟にフォーマットを指定して出力することが可能です。本記事では、熱解析のモデルデータおよび解析結果をCSV形式でエクスポートする方法を紹介します。
微小表面から円板への形態係数(View Factor)の解析解をもとに、有限の面積を持った円板と円筒に関する様々な形態係数を導出します。
物体の姿勢を表現する手法として一般的なものに、DCM(Direct Cosine Matrix)、オイラー角、クォータニオンがあります。これらの表現方法の概要と、姿勢の更新式について解説します。
材質の異なる薄板を張り合わせると、常温では平らだったものが、温度を変化させると“そり”が生じてしまうことがあります。これは各材質が異なる熱膨張率を持っていることに起因する変形で、このような材料をバイメタルと呼びます。
剛体の運動を考えるためにまず必要となるのは、運動方程式を立てることです。今回は並進・回転運動する剛体の運動エネルギーを求めて、これをもとにLagrangeの運動方程式を立てていきます。
浮動小数点数を使った数値計算では、必ず丸め誤差が発生します。特に複数回演算操作を行った後、誤差がどう伝搬するかはそれほど明らかではありません。この記事では、IEEE 754-2019をもとに浮動小数点数の定義を確認し、誤差推定の基本的な方法について議論します。
輻射熱伝達をレイトレーシングによって評価する場合、物体表面から一様に光線を発生させる必要があります。今回は、長方形・三角形・円板・球面・円柱・円錐・放物面などの基本的な表面形状について、0–1の範囲のランダム値からどうやって一様分布を発生させるかを解説します。
並列計算で用いられる乱数発生アルゴリズムにMRG32k3aがあります。この記事では、WebGL2を用いてGPU上で実行できるMRG32k3aアルゴリズムを実装します。
Xorshiftはシンプルで高速な擬似乱数生成器(RNG)アルゴリズムです。本記事では、Xorshiftの基本的なコンセプトについて解説し、有効なXorshiftパラメータを見つけるためのRustコードを実装します。
常微分方程式の時間発展を計算する際に、手軽に用いられる手法にルンゲクッタ法(RK4)があります。この記事では、ルンゲクッタ法が4次精度を達成していることを確認します。
ECEF座標から測地座標への変換は測地学における古典的な問題です。現実的な変換行うには地球を回転楕円体で近似する必要があり、この場合の変換は簡単ではありません。この記事では、ECEF座標から測地座標への変換の基礎と、Vermeilleによる解析的な手法について紹介します。
扱っている流体現象が低密度な領域に入ってしまった場合、まだ流体力学が適用可能かを判断する指標となるのがクヌッセン数です。今回はクヌッセン数と、その中で用いられる平均自由行程(mean free path)の評価方法について解説します。
微小表面から円板への形態係数(View Factor)の解析解を、面積分による方法と線積分による方法の、2つのアプローチで導出します。